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Genkai town

バスの中で味わう?料理も話題性もバツグン。昭和感漂う店内は本物の“バス”だった!

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「バス停食堂」と聞くと、バス停の前にあるからそのような名前がついたのかと思いきや、じつはなんと入口を開ければそこはバスの中!まさか店内が本物のバスを改造した設えになっているなんて、外観からは想像もつかないサプライズだ。


マスター・川﨑隆洋さんの母親が約40年以上前にバスを譲り受けてラーメン屋を開業したのがはじまり。その後手狭になり、当初1台のバスだった店内は2台に増え、さらに増築されて現在に至る。レトロ感を漂わせるBGMに昭和生まれの人は口ずさみ、平成生まれの人は雰囲気がエモいと写真を撮る。なんだかノスタルジックな気持ち。

マスターが作るラーメンは、幼い頃から店を手伝っていた母親の味を受け継いでいる。スープの原料は豚骨のみ。これが「バス停食堂」のスタイル。
まず一度沸騰させた後、アクを取り除くために寸胴のお湯を全て捨て、新たに水を入れ長時間かけて炊き込でいく。

15〜20時間でようやく白濁してくるそうで、その後、骨の髄まで溶け出した豚骨を砕き、濾して、さらに前回のスープを加えて呼び戻しをしていく。継ぎ足しで何十年もの味が積み重なった深みのあるスープは、豚骨の旨みが極限まで引き出された、最後の一滴まで飲み干したくなる味。麺の表面はなめらかで、濃いスープがまとわりつく。それでいて後味のキレが良い。手作りの国産豚バラチャーシューも肉厚でジューシーだ。

キャベツ、ニラ、ニンニクなど、厳選素材を使った餃子も毎日仕込んでいる。1つひとつ手包みされた餃子は、中身がしっかりと詰まっていて、食べるはしから食欲が進む美味しさ。独自ブレンドされたタレに浸して頬張れば、もう至福のひととき。

マスターは10代で福岡市内の有名中華料理店に弟子入りし、腕を磨いた。その経験を活かし、店ではエビチリ、八宝菜、酢豚など中華メニューが豊富で、焼き鳥や一品料理も味わえる。


個室もあるから嬉しい。こじんまりとした空間でゆっくり美味いものを味わいながら会話も弾む。


「遠方から何時間もかけて食べに来てくださり、帰りに頑張ってね!って声をかけてくれる。それが嬉しいな〜。私を“父ちゃん”、奥さんを“母ちゃん”って呼んでくれるんだよ」とマスター。この話を聞けば、玄海町の「バス停食堂」は単なるお腹を満たす食堂ではなく、みんなの心を満たす食堂かもしれない。
さあ、バスに乗った気分で美味しい料理をゆっくり味わいませんか。

バス停食堂

佐賀県東松浦郡玄海町今村5559

TEL 0955-52-6553

17:00〜24:00

定休日:日曜日

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