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Genkai town

恋人から家族へ、ラブストーリーは終わらない思い出をめぐる玄海町“家族デート”

素晴らしい風景は、人と人の結びつきを劇的に変えてくれます。佐賀県で唯一「恋人の聖地」に認定された「浜野浦の棚田」もその一つ。玄海町が誇る海と山、空の雄大さをたたえたこの場所は、黄金色の稲穂だけではなく、恋する二人の人生にも大きな実りをもたらしてくれるようです。玄海町で出会った中山啓輔さん・良美さんご夫婦も棚田の展望台でデートを重ね、結婚式の前撮りにこの景色を選んだとか。今日は2歳になった愛娘の愛絆ちゃんと家族三人で、「浜野浦の棚田」から久しぶりの家族デートへ出発。玄海町で愛を誓ったカップルの今なお続くラブストーリーを追ってみましょう。

STORY

出会いは玄海町の婚活イベント一目惚れから順調にゴールイン

「これからも自分の隣にいてくれませんか?」ミニバレーの仲間達の前で中山啓輔さんが良美さんにプロポーズしたのは、2016年のこと。その時の誓いのままに、今でも「けいちゃん」「よっちゃん」と呼び合う仲睦まじいお二人です。その馴れ初めは、玄海町地域振興会が開催する婚活イベント「お世話人付き婚活パーティ」だったそう。同じ町内で生まれ育った啓輔さんと良美さんですが、顔を合わせたのはこの時が初めて。啓輔さんは何度もイベントに参加していましたが、他の参加者を気遣って毎回全力で盛り上げ役になっていたため、自分のことはいつも後まわし。見かねた周囲の協力でようやく自身の婚活に向き合った時に良美さんに出会いました。ひと目見た時にはすでに良美さんが気になっていたという啓輔さん。良美さんもTVやイベントで玄海町のPRに全力を注ぐ啓輔さんの姿に好感を抱いていたと教えてくれました。

START! 18:30  浜野浦の棚田

恋人の聖地・浜野浦の棚田を訪れた二人に玄海町からサプライズで花火をプレゼント!

「玄海町でも山の多い轟木地区出身の啓輔さん、目の前に海が広がる外津地区生まれの良美さんにとって、海も山も見渡せる「浜野浦の棚田」はまさに自分達のルーツを表すような場所。2年間の交際で愛を育む間も幾度となく訪れたそうです。この日は結婚式の前撮りと同じく、聖地モニュメントの中で手をつないで記念撮影。二人で交互に愛絆ちゃんを抱っこしながら、あの頃を思い出していたその時、突然結婚式で流した思い出の曲のイントロが鳴り響きます。

感動!

驚きながらもふりかえった二人の目に飛び込んできたのは、展望台から一斉に吹き上がる花火のサプライズ。実は、この演出は婚活イベントを開催していた玄海町地域振興会からのプレゼントなんですって。糟屋郡の西日本花火有限会社が設置した花火は、音楽に合わせて勢いよく火柱が上がったり消えたりと二人の熱い鼓動そのもの。特別な夜の始まりにふさわしい華やかなショータイムでした。

19:30  美食倶楽部 富高岩

母校でもある保育園跡地のレストランで玄海町の食材をふんだんに使ったディナーを

「目で楽しんだ後は、胃袋でおもてなしを。続いて向かったのは、元保育園の建物を活用したレストラン「美食倶楽部 富高岩(ふじたかいわ)」です。こちらは、国内外の一流ホテルで腕を磨いた吉田さんが地元・玄海町を食で盛り上げたいと2013年にオープン。新鮮な野菜や魚介の美味しさを引き出した創作料理の数々は、食材を知り尽くした地元の人々も驚くほどのクオリティ。お箸でもいただけるカジュアルなスタイルですが、洗練された盛り付けは二人の気持ちをさらに盛り上げてくれます。ちなみに、ランチにはデートにぴったりの「恋人の聖地」コースがあるそうですよ。


							中山さん御一家のために用意されたのは、玄海町の旬を閉じ込めた特別コース。前菜、メインの肉・魚、デザートに至るまで、玄海町の魅力が詰まっています。

おいしい!

保育園だった建物をおしゃれにアップデートしたインテリアも人気の秘密ですが、なんとこちらは良美さんの母校だったんですって。自分が通っていた歳と同じくらいの娘を連れて再び訪れる、良美さんにとって感慨深いディナーになったそうです。

元気いっぱいに料理をほおばる愛絆ちゃんと優しく見守る良美さん、二人を眺める啓輔さんもついついビールが進んだよう。ホッと一息ついたら、最後は家族水いらずで温泉につかっていただきましょう。

20:30  海上温泉パレア

穏やかな仮屋湾を眺めながら開放感あふれる温泉でリフレッシュ!

お腹いっぱいで目がトロンとしてきた愛絆ちゃんを抱っこして最後に訪れたのはこちら。海の上に建つ温泉施設「玄海海上温泉 パレア」です。22時まで営業しているので仕事帰りにも気軽に立ち寄れるのが嬉しい人気スポット。温泉のほかにジムやプール、コワーキングスペースなどさまざまな用途で利用でき、幅広い年代の方が訪れます。

浴室では、日中は仮屋湾の絶景が楽しめますが、あたりが真っ暗になる夜も格別。心地よい波の音を聞きながらゆったりと湯につかるだけで癒されます。家族湯は4人で入っても十分に足を伸ばせる広さで、啓輔さんと良美さん、愛絆ちゃんものんびり。実は、二人が出会ったイベントはパレアで開催されたそう。生まれ育った土地であり、家族を結んでくれた玄海町は、中山さん一家にとってどんな存在なのでしょうか?“勝手に玄海町親善大使”として活動してきた啓輔さんに地元への思いをお聞きしました。

「私はもともと地元が大好きなんです。“うちで飲んどるけん、一緒に来んね?”って気軽に誘えて、お礼に採れたての野菜をもらう。そんな玄海町ならではの温かい交流にいつも支えられてきました。だからこそ、地元へ恩返しがしたい。他県から来た人を誘ってミニバレーチームを作ったり、スポーツ大会などイベントを企画したり、これからもいろんな人を巻き込んで、街が盛り上がるようなイベントをしたいと考えています。特に、娘が生まれてからは、子どもたちが楽しめるような場所や催しができたらと。私が住む轟木地区は高齢の方が多い地域ですが、それでもこんな楽しみがあるよと、町内に発信したいですね」と啓輔さんは語る。家族ができたからこそ、深まる地域への愛。さらに、イベントの企画についつい夢中になってしまう自分を支えてくれる良美さんの姿を見て、より大切にしたいと感じるようになったそうです。プロポーズの言葉は、今も二人の中で輝き続けているんですね。最後に、いつでも隣にいてくれる良美さんへ、啓輔さんから一言メッセージをいただきました。「よっちゃんあっての私、そして愛絆です。いつも本当にありがとう」

玄海町で生まれた恋は、二人をつなぐ確かな愛情に成長して未来へつながっています。久しぶりのデートを心から楽しむ中山さん一家のように、恋人の聖地」を訪れるカップルにもきっと幸せが待っているはず。あなたも棚田とその向こうに広がる雄大な空と海に、永遠の愛を誓ってみませんか?

〜今回のデートスポット紹介〜

  • SPOT01

    浜野浦の棚田

  • SPOT02

    美食倶楽部 富高岩(ふじたかいわ)

  • SPOT03

    玄海海上温泉 パレア