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Genkai town

辿り着いたのは保育園。扉を開けると、素敵なレストランが広がる非日常。 肉も魚も野菜も地元産にこだわっています。

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外観は、今にも子どもたちが建物から飛び出してきそうな保育園。しかし、扉を開けると、そこに広がっているのは素敵なレストラン!「富高岩」は嬉しいサプライズで訪れる人を迎えてくれる。

「富高岩」とは、𠮷田勇治シェフの実家のある玄海町内の岬の名。
シェフは若くして「唐津ロイヤルホテル」の料理長を務め、その後、鉄人シェフ・石鍋裕氏率いる「クイーン・アリス」で10年、その他国内外の有名ホテルでキャリアを積んだ後に帰郷。10年近く空き家のままになっていた保育園に自ら手を入れ、レストランに大変身させた。「廊下や木枠の窓、クラス名が描かれた教室の入口札・・・、ここは子どもたちがいた頃の温度が今も感じられるような温かさを感じました。

料理をしていると、メジロやヒヨドリがやってくる。心豊かな気持ちで仕事に取り組めます」。もともとシェフのお父様は海軍の料理人から漁師になったという。
家でも料理を作ってくれたお父様の影響か幼い頃から味覚は鋭かったとか。また、親の手伝いで網を引いたりもしていたため、家族全員が魚の目利き。仕入れはホールを担当する妹の智代美さんが担当。

「妹とふたりで営んでいるので、妹が買い出しの間に、仕込みを進めます。ここでの料理は”あるもので作る”が基本。肉も魚も野菜もほとんどが地元産。今まで勤めてきた店に比べると同じ質の素材が半額以下で手に入る。その分、リーズナブルな料金で料理を楽しんでもらえたらと」。
確かに!写真のランチコースはなんと2200円。6種類の前菜にスープ・メイン・パン・デザート・コーヒーまでついた充実ぶり。この料理をこの価格でいただけるのは、地元の豊かさ×シェフの技術の賜物だ。

厨房をのぞいてみると、調理台からレンジフードに至るまで、とにかくピカピカ!
隅々まで掃除が行き届き、磨きあげられているのが伝わってくる。
「輝きのある調理場でないと、料理に向き合えないし、盛り付けも美しく仕上がらない」。
シェフの真摯な姿勢が伝わってくる。
「もっと建物に手も入れたいし、パティスリーも作りたい。やりたいことはたくさんあります!」と𠮷田シェフ。故郷で第2の料理人生を歩き始めたシェフの楽しい挑戦は、まだまだ続きそうだ。

美食倶楽部富高岩

佐賀県東松浦郡玄海町今村6494-1

TEL 0955-52-3633

11:30〜15:00(L.O.14:00)/17:30〜22:00(L.O.21:00)

水曜休

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