渡邉水産は創業1973年と歴史があり、鯛やブリの養殖、「活魚輸送」をメインにしてきました。
2代目の穂州さんが他界されたあと、奥様の美保子さんが3代目を継ぎ、再び鯛養殖への取り組みがスタートしました。逆境の中生まれた渡邉水産ブランド鯛「穂州鯛」には、水産業のプライドとお客様への思いが込められています。美保子さんが会社を継いだ時は漁獲量も減り、魚を集めるのが大変だったそう。
魚を獲るのは漁師、私たちが本当の意味で渡邉水産の看板で勝負していると胸を張って出せる、質のいい魚を育てようと餌や育て方などを試行錯誤しました。約5年かけて「穂州鯛」を完成。養殖から加工、商品開発など、全て自社で手がけることで変わらぬ品質を保っています。
しかし、「穂州鯛」は丸ごと一匹届いてもご家庭でさばくのは大変です。美保子さんはお客様の感想に全て目を通し、自社に加工場を作って切り身にしたり、刺身で輸送できるよう冷凍庫を探したり、社内でアイデアを出し合いながら商品開発を進めています。
美保子さんは、会社のためだけではなく、地元や水産業界に活力を与える存在になりたいという想いを抱いている。
「多くの方から支えられてここまで続けることができました。若手の育成を含め、町や業界にどれだけ恩返しができるのか、ずっと考えています」
渡邉水産
佐賀県東松浦郡玄海町大字今村5182-5
TEL 0955-52-6052
9:00〜16:00(火曜 12:00まで)
土日休