玄海町には昭和12年創業の歴史ある製麺所があります。
今から約15年前に3代目となった手塚さん。年季の入った製麺機に囲まれながら、生地の仕込みや成形などを行います。
麺は、ちゃんぽん麺、うどん、そば、ラーメンの4種類がメイン。それぞれ小麦粉を使い分け、生地の固さも麺の長さもバラバラです。製造はその日の気温や湿度で微妙な調整も必要だそうです。
「2代目だった父は頑固な職人肌。自分の代で製麺所を辞めようとしていましたが、私から継ぎたいと希望しました。」
手塚さんがちゃんぽん麺を残したいという理由は、食べてみればわかります。
少し太めの麺は時間が経っても伸びにくく、逆にスープを吸ってふわっとした食感を生み出します。煮ても焼いてもほどよいコシがあり、焼きそばやナポリタンにも合います。
手塚さんは全国各地のちゃんぽんイベントに参加する等、積極的にPRを続けています。
その成果が実り、少しずつ注文を増やしていた矢先、新型コロナの影響で売り上げが激減。でも、そんな状況だからこそ、新しい挑戦を続けるのだと手塚さんは決めています。現在は新しいターゲットに目を向けないと!と気持ちを切り替え、時代に合わせて健康志向の方向けに粉屋さんと一緒に有機栽培の無農薬小麦粉で作った麺と無添加スープのセットを開発中です。
これからもここ玄海町で、製麺所とこだわりのちゃんぽんの味を守り、全国へと発信していきます。
手塚製麺
佐賀県東松浦郡玄海町諸浦373-7
TEL 0955-52-2075
9:00〜17:00
日曜定休